木天蓼 マタタビ 角字で花と植物の名前、漢字表記
木天蓼
マタタビ
英語:Actinidia polygama アクティニディアポリガマ
Unicode:[木_0x6728][天_0x5929][蓼_0x84FC]
マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本で、アジアでは千島列島、朝鮮半島に分布し、日本では、北海道、本州、四国、九州の、湿り気のある山地の林縁などで自生しています。
落葉の低木で、雌雄異株。茎はつる性で、若いうちは茶褐色で成長と共に黒っぽい紫がかった茶色になります。
葉はつる状の枝に互生し、長い葉柄があり、形は卵形から楕円形で細かい鋸歯があり、花期になると、葉の一部は白くなります。
6月~7月に径2cmほどの白い花を下向きに咲かせます。
果実は、2~2.5cmの細長い楕円形で、先は尖り、晩秋に黄緑色~橙色になり軟らかに熟ます。
熟すとそのまま食べられますが。若実はとても辛く、生食のほか、塩漬け、みそ漬け、薬用酒(マタタビ酒)などにして利用され、強壮や疲労回復に効果があるとされています。
一説に、「疲れた旅人がマタタビの実を食べたところ、再び旅を続けることが出来るようになった」ことから「復旅(マタタビ)」と名づけられたといわれています。
なお、キウイフルーツもマタタビ科であり、果実を切ってみると同じような種の配列をしていることがわかります。
「猫にまたたび」という言葉が存在するほど、猫が好きな植物=またたびといったイメージが定着しています。猫は、またたびを食べたり、匂いを嗅いだりすることで、お酒に酔っ払ったような楽しげな仕草を見せることがあります。
同様にキウイフルーツにも同じような反応を示すことがあります。
猫がまたたびに興奮する理由は、マタタビラクトンやアクチニジンなどの成分の効果により、脳の中枢神経が刺激され、一時的に軽い麻痺状態の症状が出るためと言われています。
またたびを猫に与えすぎると、中枢神経に刺激が過度に伝わり、異常麻痺などの症状を引き起こしたり、呼吸困難に陥る危険性があります。与えすぎに注意しましょう。
育て方は、国内では北海道から九州までの範囲に自生してため、寒さに強い植物です。日陰でもよく育ちますが、育てる場所は全く日が当たらない場所よりも、半日陰くらいの場所にしてください。
地植えする場合は、乾き気味の土壌よりも少し湿り気のある土壌が理想的です。マタタビの鉢植えを置く場所も、日光が当たり続ける場所より半日陰が良いでしょう。いずれも、夏場に直射日光が当たり続けるような場所は避けてください。
用土は、それほど土壌を選びません。鉢植えの場合は市販の培土か、赤玉土6:腐葉土4の割合で配合し、鉢底には敷石をしてください。地植えの場合は半日陰であれば特に土壌にこだわらなくても大丈夫です。
水やりは、鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと与えます。鉢の底まで乾いてしまわないよう気をつけてください。夏場はすぐに土が乾いてしまうので回数を増やし、冬場は水やりの回数を減らしましょう。
地植えの場合は、それほど与えなくとも大丈夫ですが、夏場に土がカラカラになるような場合は、時々夕方に与えます。
施肥は、それほど必要ありません。植え付け時や植え替え時には元肥として腐葉土や堆肥、緩効性有機肥料を入れておきましょう。追肥を施すなら、寒い時期が終わった後や、花が咲いたあとの、お礼肥として与えます。緩効性有機肥料か液肥を与えます。
花言葉は「夢見る心地」「晴れやかな魅力」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.