敦盛草 アツモリソウ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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敦盛草 アツモリソウ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

敦盛草

アツモリソウ

英語:Lady’s Slipper レディース スリッパ

Unicode: [敦_0x6566][盛_0x76DB][草_0x8349]

ラン科アツモリソウ属の多年草。北海道からの東北地方から中部地方に分布し、寒冷地を好み、草原や明るい林の林床に生育します。北へ行くほど低山でも見られるようになります。海外ではベラルーシ東部から温暖な東アジアに分布します。

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和名は、袋状の唇弁を持つ花の姿を、一ノ谷の戦いで源氏の奇襲で討たれた平家の武将、平敦盛(たいらのあつもり)の背負った母衣(ほろ)に見立てて名付けられています。

草丈30~50cm。葉は3~4個、長楕円形で長さ約10cm、幅約4cmで互生します。冬は落葉します。

花期は6月で、花茎の先端に通常1個の花を咲かせます。花は長楕円形で長さ約10cm、幅約4cm。花の基部には大きな包葉があります。
花色は淡紫紅色で、背萼片は長さ約5cm、大きな袋状の唇弁は長さ約4cm、幅2.5cm程度。唇弁の上部に大きなしべ柱があります。

日本に自生する、ラン科植物のなかでも、堂々とした美しい見目が特徴で、園芸的価値も高いことから「野生ランの王者」と言われています。が、花が美しいため乱獲され、多くの自生地で絶滅しました。

「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づき、1997年に「特定国内希少野生動植物種」に指定され、現在では環境大臣の許可をうけた場合などの例外を除き、野生種の採集等は原則禁止となっています。盗掘した場合は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処せられます。

栽培すること自体は禁止されていません。無菌播種などによって人工的に増殖された個体は、環境大臣及び農林水産大臣への届け出をした業者であれば販売、頒布等の特定事業を行うことができます。

北方寒冷地の植物であるため、暖地での栽培は、20℃以下の温度を維持する必要がありきわめて困難で、栽培が難しいことから「幻の中でも幻の花」と呼ばれています。

蘭の中でも人気かつ希少な種のため、通販サイトや蘭専門の販売店などでも、かなり高額な値が付けられています。取引相場は、大体10,000円~30,000円前後となっています。

花言葉は「気まぐれ」「移り気」「君を忘れない」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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