彼岸花 ヒガンバナ 角字で花と植物の名前、漢字表記
彼岸花
ヒガンバナ
英語:Red spider lily レッド スパイダー リリー
Unicode: [彼_0x5F7C][岸_0x5CB8][花_0x82B1]
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の球根性多年草で、別名曼珠沙華(マンジュシャゲ)と呼ばれています。
中国大陸原産で、日本では北海道から南西諸島まで各地に分布しています。
土手、堤防、あぜ、道端、墓地、線路の際などに群生し、秋の彼岸の頃に、花茎の先に強く反り返った、鮮やかな真っ赤な花だけを咲かせます。秋の終わりに葉が伸びて、翌年の初夏に枯れます。
全国各地に多くの別名があり、昔から秋の花として親しまれています。
日本列島には中国大陸から、有史以前稲作の伝来時に、渡来したと考えられています。
球根に強い毒を持っている有毒植物ですが、水に晒してアルカロイド毒を除去することができ、毒抜きしたデンプンを食べることができたため、救荒作物として数多く植えられました。
また、彼岸という言葉から仏教に由来する花であるとされ、墓地に植えられたり、土に穴を掘るモグラやネズミ等が毒を嫌がって近づかなくなることから、畑や土手(土手に穴を掘られると、水が浸水して決壊することから)に害獣対策として植えられました。
元の田畑や、土手などが埋められても、各地で野生化して暮らしています。
花の時期に、鮮やかな深紅の花が群生する様子は見事で、群生地は観光資源となってるところもあります。
かつては墓地などに植えてあったため、庭に植えることは避けられる風潮がありましたが、赤くカールした放射状の細い花びらが印象深く、西洋種は「リコリス」などの別名で流通し、最近ではガーデニングでも人気が出てきました。
育て方は、水はけの良い土ならなんでも育ちます。鉢植えなら市販の草花用培養土で十分です。
植えっぱなしでも育つほど丈夫な、暑さや寒さに強い球根植物です。寒冷地以外ではそのまま越冬できます。
葉が出ている冬の時期はよく日に当てて下さい。日当たりのいいところを好みます(強い西日は避けましょう)。日当たりが悪いと、花付きが悪くなります。
地植えの場合は、水やりはほとんど必要ありません。鉢植えでは土が乾いたらたっぷりとあげます。
夏は地上部はほぼ枯れて休眠状態ですので、水分を必要としません。あまりに水をあげすぎると、育ちが悪くなります。あまりにも乾燥しすぎる場合は、与えましょう。
施肥もほとんど不要ですが、葉のある冬の時期に緩効性化成肥料をあげると、花が鮮やかになります。
花言葉は「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「転生』「悲しい思い出」「思うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.