彌猴桃 キウイフルーツ 角字で野菜や果物の名前、漢字表記
彌猴桃
キウイフルーツ
英語: Kiwifruit キウイフルーツ
Unicode: [彌_0x5F4C][猴_0x7334][桃_0x6843]
マタタビ科マタタビ属の雌雄異株の落葉蔓性植物またはその果実。温帯の果樹で、秋に果実が実ります。
キウイといえばニュージーランドを連想しますが、原産地は中国で、原種はうずくまった猿という意味の「彌猴桃(ビコウトウ)」(和名はオニマタタビ)だといわれており、日本の「サルナシ」と同じマタタビ科の植物です。
これをニュージーランドが品種改良し、ニュージーランドのシンボルである鳥の「キーウィ」に因んで、1959年にキウイフルーツと命名されました。
日本へは1966年に、アメリカ合衆国から輸入され、出回るようになりました。
また、日本でも栽培や独自品種の開発が行われており、愛媛県、福岡県、和歌山県、香川県などで栽培されています。
つる性の広葉落葉樹で雌雄異株。つるは10数mに成長します。巻きひげはなく、若い茎自体が巻きついていきます。
葉は互生し、葉身の長さは10~15cmの円形または広卵形で、葉柄は3~10cm。側脈は5~8対で、基部は心臓形。葉の質は分厚く、ごわごわした触感があり、表面は暗緑色で無毛。裏面は灰白緑色で剛毛があり、脈上に特に多いです。
花期は5~6月で、葉腋に直径3~4cmの白い花を下向きに咲かせます。
果実は液果で、長さ3~5cm(大きいもので約8cm)の卵型で表面に褐色の毛が密生し、11月に暗茶褐色に熟します。果肉は鮮やかな緑色で、甘味と酸味が程よく調和して、多汁で生食に適します。
マタタビ科マタタビ属の植物であり、ネコを興奮させるため、キウイフルーツの木にはしばしばネコが集まりやすいです。ネコがじゃれついて、葉や枝をむしることもあるので注意しましょう。
食べ方
熟した果実の皮を剥いてそのまま食用にします。サラダ、デザートなどへの利用もされます。
堅い果実は未熟です。追熟が可能なので、柔らかくなるまで保存してきましょう。
様々な加工品も作られます。
「ジャム」砂糖を加えて煮て作ります。煮詰めて羊羹のような菓子にすることも。
「ドライフルーツ」スライスして凍結乾燥させて作ります。
「ゼリー」タンパク質分解酵素が含まれているため、生のままではゼラチンでは固まりません。加熱処理したものは酵素の働きが無くなるため、ジャムやシロップ煮などにしたのち固めるか、寒天等を使います。
「酒」 醸造原料として、ワインなどが作られています。
ビタミンCやビタミンEが豊富で強い抗酸化力を有し、食物繊維やカリウム、ミネラルも豊富です。たんぱく質分解酵素アクチニジンを含んでいるため、肉類と一緒に摂ることで消化促進や胃もたれを防止する効果があります。
また、すりおろした果実に肉を付けておくと、分解酵素の働きで、肉が柔らかくなります。
育て方
薬剤散布もほとんどしなくてすむ、家庭向きの果樹です。
産地は温帯から亜熱帯で、熱帯果実ではないため、耐寒性があり、冬期の最低気温-10℃程度の地域でも栽培が可能です。
植え付け適期は11月上旬頃です。凍害のおそれがある寒冷地域では、翌春の3月まで待ちます。
雌雄異株のため、1本では結実しません。雄木と女木を番で植えます。また、同じマタタビ科の植物のサルナシの花粉でも受粉できるため、サルナシを一緒に植える方法もあります。ホームセンターなどでは、受粉用のサルナシも一緒に販売しているところもあります。
つる性の植物なので、棚が必要になります。フェンスやパーゴラに這わせてもよいですが、木質化するため、撤去に手間がかかるため、植える場所に注意してください。
日当たり・置き場所
高温多湿の日当たりが良い場所を好みます。
用土
土を掘り、堆肥20kgと石灰50g、肥料1kg程度(窒素-リン酸-カリが8-8-8の場合)をよく混和して埋め戻し、2週間ほどなじませておいてから、植え付けます。
鉢植えの場合は、花木用の土7:鹿沼土3を混ぜこんで植え付けます。
水やり
乾燥を嫌うので、水を切らさないようにご注意ください。
地植えの場合は、植え付け時にたっぷりと与え、定着した後は、降雨任せでかまいませんが、真夏に雨が降らない場合はたっぷりと与えます。
鉢植えの場合は、表土が乾いたら、鉢の底から水が出るまで、たっぷりと与えます。
施肥
肥料は11月頃に油粕・骨粉などの緩効性有機質肥料を、2月頃に速効性化成肥料を施します。
花言葉
「生命力」「豊富」「ひょうきん」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.