弟切草 オトギリソウ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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弟切草 オトギリソウ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

弟切草

オトギリソウ

英語:Hypericum ハイペリカム

Unicode: [弟_0x5F1F][切_0x5207][草_0x8349]

オトギリソウ科オトギリソウ属の多年生植物で、日本全国、朝鮮半島、中国大陸に分布し、日当たりの良い赤土の道ばたや草地、山野、疎林、道端に自生します。

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草丈は40~60cmになり、葉柄がない細長い葉が2枚ずつ茎に対生し、葉身は長さ2~6cmの披針形で、先端は丸みを帯び、全縁、無毛で、裏面から透かして見ると、黒い点が多数あります。

花期は7~8月頃、茎頂の円錐状花序に、径2cm程の淡黄色の小さな5花弁の花を次々と多数咲かせます

オトギリソウの名は、江戸中期の寺島良安の「和漢三才図会(わかんさんさいずえ)」に「弟切草」と記述されています。

昔、春頼(はるより)という名の鷹匠が、秘密にしていた鷹の傷薬に使う薬草を、弟が密かに洩らしてしまったことに激怒し、弟を切り捨ててしまい、切られた弟の飛び散った血液が、葉の黒いシミになったという伝説に由来して名付けられたようです。

欧米では、聖ヨハネの祝日(6月4日)の前夜に、魔女たちが活動するとされ、この薬草を摘んでおけば悪魔払いになると信じられていたようです。

晩夏から初秋にかけて、果実が成熟する頃に全草を採取し、日干しにしたものを生薬で「小連翹(ショウレンギョウ)」といいます。

煎じ液は止血、月経不順、鎮痛の目的で服用され、リウマチ、神経痛、痛風には浴剤として鎮痛効果があるとされています。

薬酒でリウマチ、神経痛の予防に、煎汁を扁桃腺炎のうがい薬として用いられます。

虫刺され、切り傷や打撲傷には、生の葉を絞って塗布すると効果があると言われていますが、葉の黒点はヒペリシンという光作用性物質で、これを摂取した後に日光に当たると皮膚炎や浮腫を起こすことがあり、注意が必要です。

育て方は、日当たりを好み、真夏以外は日当たりで管理します。日光が不足すると生育不良を起こします。
直射日光を強く浴びると、葉焼けを起こします。真夏は半日陰に移動させたましょう。

冬は地上部が枯死しますが、根は生きていて、春に芽が出ます。根は凍結に弱いため、寒冷地では土の上に腐葉土や敷きわらなどをマルチングして防寒対策をするか、室内や温室に移動しましょう。

用土は、酸性の土を好みます。赤玉土7:川砂3を混ぜたものか、赤玉土7:酸性の鹿沼土3を混ぜたものを使います。市販の山野草の培土でも問題ありません。

水やりは、土が乾いていたらたっぷりと与えます。真夏は吸水量が上がり、乾燥して水切れを起こして枯れやすいので注意してください。水やりが追いつかない場合は、日陰や半日陰に移動させてください。ただし、ずっと濡れていたら根が腐ってしまいますので、注意してください。

冬は地上部が枯死して無くなりますが、根は生きています。冬も根が枯れないよう、週に一回程度水をやります。

施肥は、春から夏に液肥を二週間に一回程度、もしくは春に根元に緩効性肥料を置きます。

花言葉は「迷信」「敵意」「秘密」「恨み」「盲信」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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