巻耳 葈耳 オナモミ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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巻耳 葈耳 オナモミ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

 

巻耳 葈耳 オナモミ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

巻耳 葈耳

オナモミ

英語:Common cocklebur コモン クロックルバー

Unicode:
[巻_0x5DFB][耳_0x8033]
[葈_0x8448][耳_0x8033]

キク科オナモミ属の一年草でアジア大陸原産。かなり古くに日本に侵入した、史前帰化植物と考えられています。
林や山地の草原、荒地、河原など、日当たりが良く湿潤な場所にに多く自生し、道端や畑などにも生えます。

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果実に多数のトゲがあるのでよく知られており、同属のオオオナモミやイガオナモミなども果実が同じような形をしており、一般に混同されています。

かつて日本の人里などに多く見られましたが、現在では数が減少しており、近縁種のオオオナモミや、イガオナモミなどの新しい帰化種に取って代わられているようです。

2007年8月には環境省レッドリストに新規選定され、地域によっては絶滅したともいわれています。

帰化植物は侵入して大繁殖しても、次第に廃れたり、種が入れ替わったりといった移ろいが見られるようで、オナモミ種もその一例としてあげられています。

草丈は0.2~1mで、葉と株全体に短毛が多く生えます。

葉は長い柄があり、丸っぽい卵状三角形で、長さは6~15cm、周囲は不揃いな粗い鋸歯があり、先端は尖っています。茎はやや茶色みをおび、堅く、全体にザラザラしています。

花期は8~10月で、枝先に円錐花序を出し、黄緑色から黄色の頭状花を咲かせます。雌雄異花です。

花が終わると、かたまって楕円形の実「果苞」を付けます。実は長さは8~14mm、幅6~8mmほど、フットボール状の楕円形で、たくさんのかぎ状のトゲが生えています。

このトゲは、先端が釣り針のようにかぎ状に曲がっており、動物の毛にからみついて移動するものと考えられています。生えている藪を通れば、たいていどんな服でもからみついてくるため、別名「ひっつき虫」と呼ばれ、投げて遊ぶ目的で使用される場合もあります。

9~10月に、とげの多い果実を採取して、日干ししたものを、蒼耳子(そうじし)と呼び、漢方薬として利用します。蒼耳子の由来は、果実の形が女性の耳飾りを連想させるところからきているといわれています。

民間療法としては、動脈硬化予防、頭痛、熱に効果があるとされ、風邪の頭痛、解熱、筋肉疲労痛に用いられます。1日量5~30gの煎じ汁を、1日3回に分けて服用します。

全草を粗く刻み、日干しにしたものを青耳草(そうじそう)といい、約50グラムを湯袋に入れ、風呂に入れるとあせもや皮膚ただれに効用があるといわれています。虫刺されにも生葉を揉んだしぼり汁をつけると、回復を早めるとも言われています。

ただし、全草、特に果実や若芽には弱い毒性があり、頭痛、めまい、悪心、嘔吐を引き起こす恐れもあるため、使用する際の分量には十分注意する必要があります。

育て方は、河原など日当たりが良く湿潤な場所を好みます。乾燥に弱く、日陰では育ちません。

園芸種ではないため、苗や種の入手は困難です。手に入らなければ、河原や野原に生えている物を採集して植えてください。

種の発芽には温度と水分が必要ですので、5月頃暖かくなってから撒きましょう。撒く際には種を1晩水に浸けて、撒いた後もたっぷりと水を与えておきます。

用土は、特に選びませんが、乾燥を嫌うため、水持ちの良い土を使いましょう。植える場所に腐葉土や堆肥をたっぷりと漉き込み、バーミキュライトなどの保湿剤を混ぜましょう。
鉢植えの場合は、市販の草花用培土に腐葉土を加えたものを使います。

水やりは十分に。乾燥すると弱ってしまいますので、地植えでも、鉢植えでも表土が乾いたら、たっぷりと与えます。

施肥は、特に与えなくとも育ちます。生育の様子を見て、緩効性肥料や薄めの液肥を少量与えましょう。たくさん与えすぎるとわさわさと伸びて、巨大化しますので、与えすぎに注意してください。あまり大きくならなくても実は成ります。

花言葉は「頑固」「粗暴」「怠惰」「八方美人」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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