山百合 ヤマユリ 角字で花と植物の名前、漢字表記
山百合
ヤマユリ
英語:Gold-banded lily ゴールドバンデットリリー
Unicode: [山_0x5C71][百_0x767E][合_0x5408]
ユリ科ユリ属の多年生球根植物で、山地に生える日本特産のユリです。北陸地方を除く、本州の近畿地方以北の山地に分布し、山地、山野の林縁や草地に自生します。北海道には移入され、観賞用や食用に多く栽培されています。栽培種カサブランカユリの交配親として知られています。また、神奈川県の県花に指定されています。
別名は、ヨシノユリ、エイザンユリ、ホウライジユリなど、地方によって様々な呼び方があります。
フランス共和国の国花です(※諸説あり)。
百合(ゆり)、アイリスはフランス王家の紋章でもあります。
フランス王家の紋章「フルール・ド・リス(fleur de lys)」は、白百合ともアヤメの花とも言われる花を様式化した意匠で、政治的、王権的、芸術的、表象的、象徴的な意味を持ちます。現代においてもフランスに関わる政治的・表象的・象徴的意味合いが強いです。
草丈は1~1.5m。茎は直立し、葉は深緑色の笹のように細い広披針形で互生し、先は尖り、短い葉柄がついています。
球根(地下鱗茎)は扁球形の黄色をおびた白色で10cm程の大きさです。球根はユリ根と呼ばれ、食用になり、別名リョウリユリともよばれています。
夏に咲く花は大型で白く、原種とは思えないほど山中でもよく目立ち、甘く濃厚でとても強い芳香を放ちます。豪華で華麗であることから「ユリの王様」と呼ばれています。
花期は7~8月、茎の先に1~数個、ときに20個ほどの白い花を横向きに咲かせます。
6つの花片が外に弧を描きながら広がり、花径は15~18cm、ユリ科の中でも最大級で、その重みで茎が弓なりに傾くほどです。花片の内側中心には黄色の太い筋があり、紅褐色の小さな斑点が散らばります。雄しべと雌しべは長く、花粉は褐色です。
発芽から開花までには5年以上かかり、株が古いほど多くの花をつけます。
育て方は、落葉樹の下などに自生していることが多いので、近い環境で栽培すると良く育ちます。落葉性の庭木があれば、その下に植えましょう。木漏れ日があって風通しが良ければ元気に育ちます。
鉢植えの場合は、午前中だけ日なたになるような場所で育てるのが最適です。夏の直射日光と冬の冷たい風が当たらないように、7~9月は寒冷紗や遮光ネットで日光を遮り、冬は室内に鉢を移動しましょう。
植えつけ期は、2月~3月が適期となります。球根を植える深さは、球根の高さの3倍です。植え替えは、鉢植えは毎年か1年おきに、庭植えでは3~4年に1回行います。連作障害があるので、用土は新しくします。
水はけのよい土を好みます。地植えの場合は、腐葉土や堆肥、パーライト、ピートモスを漉き込みます。
鉢植えの場合は、桐生砂または赤玉土、軽石小粒、硬質鹿沼土小粒を混ぜたものに、腐葉土を3割ほど加えます。ユリ専用土が市販されているので、それを使うと良いでしょう。
水やりは、鉢植えは、表土が乾いたら、鉢の底から水が流れ出るくらい十分に与えます。庭植えは、晴天が長く続いてひどく乾燥していれば与えてください。土が湿っている間に水やりをすると、球根が腐ってしまうので注意が必要です。
施肥は、肥効が穏やかで長続きする、有機質肥料主体の方が細根も発達して根張りが良くなります。植えつけや植え替え時に元肥として、腐葉土や有機質堆肥を漉き込みます。
芽が出る4~5月と6月にそれぞれ追肥を与えます。緩行性化成肥料を一握り(5g)ほど土に混ぜるか、固形肥料を土の上に置きましょう。
花が咲いてから9月までは、リン酸とカリウムが多めに含まれた液体肥料を薄め、7~10日に1回、水やり代わりに与えます。
花言葉は「荘厳」「威厳」「純潔」「飾らぬ美」「飾らない愛」「人生の楽しみ」「高貴な品性」
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.