夜顔 ヨルガオ 角字で花と植物の名前、漢字表記
夜顔
ヨルガオ
英語:Moon flower ムーンフラワー
Unicode:[夜_0x591C][顔_0x9854]
ヒルガオ科サツマイモ属のつる性植物の多年草。別名ヤカイソウ(夜会草)。アサガオとよく似ていて、夜に花を咲かせることからヨルガオと呼ばれます。
熱帯北アメリカ原産で汎熱帯性。日本には明治の始め頃に渡来し、観賞用として栽培されてきました。原産地においては多年草ですが、日本では越冬できないため、春まきの一年草として扱われています。
ユウガオの名前で流通することもありますが、日本の古典「源氏物語」で出てくる「ユウガオ(夕顔)」はかんぴょうの原料になるウリ科の植物であり、本種と混同されることがありますが、異なる種の植物です。
茎は長さ5~6mで、葉は互生で卵状心臓形、鋭頭、全縁、ときに片裂で、長さ7.5~20cm。
花は1~5花、花冠は白色、ロート形で径10~15cmで大輪、夕方から咲き始め翌朝にしぼみます。芳香があり、花柄は長く、5~7輪が着生します。
果実は蒴果で卵状長円形。種子は楕円形で、黒褐色の光沢が見られ、長さ0.8~1cm。
育て方は、日当たりの良い場所を好みます。日当たりの良い場所であればあるほど、成長がよくなります。逆に半日陰だと成長も遅くなりますし、虫などにも弱くなります。ヨルガオは育て方もアサガオと似ており、アサガオに慣れた人ならば簡単に育てられます。
用土は、赤玉土5:腐葉土4:川砂:1を混ぜた土を用います。草花用培土でも問題なく育ちます。
水やりは、土が乾いたら与えます。頻度は毎日一回与えると良いでしょう。なお、夏の間は、朝と夕方の二回に増やしましょう。水をしっかり与えないとあまり大きくなりません。
ただし、水の与えすぎもいけません。土が常時湿っているようだと根腐れなどを起こすことがあります。
施肥は、豊富に与える必要があります。一か月に一度、緩効性肥料を与えましょう。液肥を与える場合には一週間に一回程度が目安です。
花言葉は「夜」「夜の思い出」「妖艶」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.