夕顔 ユウガオ 角字で花と植物の名前、漢字表記
夕顔
ユウガオ
英語:Bottle gourd ボトル ゴード
Unicode: [夕_0x5915][顔_0x9854]
ウリ科の匍匐性つる性一年草で、同じウリ科のヒョウタンと近縁種です。原産地は北アフリカまたはインド。
茎はつる性で枝分れして、生育は極めて旺盛、つるの長さは20mにも達し、巻きひげで他の物に絡まります。
葉は心臓形でやや浅く裂け、茎葉全体に軟毛が生えています。
花は雌雄異花。深く5裂した白い花を、夏の夕方(7月~9月頃)に咲かせ、翌日の午前中にしぼんでしまうことで「ヒルガオ」と名付けられました。
花後30日程で、大形の果実が成長し、完熟するとヒョウタンのように果皮が堅くなります。
実の形によって、細長い「ナガユウガオ」と、丸みを帯びた球状の「マルユウガオ」とに大別されます。
実は食用となり、「干瓢(かんぴょう)」の原料になるため、日本でも古くから栽培されています。日本の主産地は栃木県で、主にマルユウガオが栽培されています。
マルユウガオは直径約30cm、重さ10~30kg。果肉が堅くならないうちに収穫し、果軸を中心として外側から円周に沿って果肉を削り、幅3cm、厚さ3mm、長さ2~3mの帯状にし、これを天日に干して干瓢を作ります。
ナガユウガオは長さ50~80cm、太さ直径15cm程になります。これも輪切りにして干瓢に加工するほか、煮物や汁物として食されます。干瓢としてはマルユウガオよりやや品質が落ち、やや苦味があります。
スイカの連作障害を防止するため、スイカ接ぎ木苗の台木として利用されます。スイカ台木には他にカボチャも利用されます。
育て方は、日当りと水はけのよい場所を好みます。耐寒性はやや弱く生育適温は18℃~28℃です。耐暑性は強いです。
有機質に富む水はけのよい土を好みます。酸性土壌に弱いので、植え付けの2週間前までに苦土石灰を施し、1週間前に腐葉土や堆肥を施してよく耕しておきます。植え付け前に元肥として遅効性化成肥料を施します。
窒素肥料が多いと、ツタや葉ばかりが茂り、実つきや果実の肥大が悪くなる「つるぼけ」になりやすいので、土が良く肥えている場合は、元肥は不要です。
植え付け後は乾かさないように水やりします。果実の肥大中に乾燥すると、実が大きくならないので、水切れに注意してください。
果実がピンポン玉くらいの大きさになったら、化成肥料を株元に施します。2週間後にもう一度施します。
花言葉は「夜」「はかない恋」「罪」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.