喇叭水仙 ラッパスイセン 角字で花と植物の名前、漢字表記
喇叭水仙
ラッパスイセン
英語:Daffodil ダッフォデル
Unicode: [喇_0x5587][叭_0x53ED][水_0x6C34][仙_0x4ED9]
ヒガンバナ科スイセン属の球根性多年草で、地中海沿岸が原産地です。
西ヨーロッパのスペイン、ポルトガルからドイツ、イギリスにかけてに分布しています。 ヨーロッパ以外でも、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドで野生化しています。
ウェールズの国花です。ウェールズの国花は喇叭水仙と、リーキ(西洋ネギ、ポロねぎ)です。
喇叭水仙は、春になるとあちこちで黄色い花を咲させるため、春の到来を意味する縁起の良い花となり、国花とされました。
リーキは、ウェールズの守護聖人「聖デイビッド」がリーキ畑でサクソン人と戦う際、敵と区別するため、ウェールズ兵の帽子にリーキをつけるよう命じ、この戦いでウェールズ軍が勝利したことを記念し、国花とされました。
イギリスの王立園芸協会に登録されており、イギリスを中心として、ヨーロッパで人気の高い花です。
スイセンはギリシャ神話にも登場する、たいへん歴史の古い花です。ギリシャの詩人ホメロスは「驚異の花、燦然と輝く」と讃えています。
スイセンが日本に渡来したのは平安時代とされています。 経路は諸説あり、中国から贈られた、持ち帰った、漂流してきたなど、様々な説があります。
和名のスイセンという名は、中国での呼び名「水仙」を音読みしたもので、漢名の「水仙」は、水辺に育ち、仙人のように寿命が長く、清らかなという意味から名付けられたとされています。
英語ではダッフォデルと呼ばれ、「早く来る者」という意味で、春の早い時期から開花することが由来です。
草丈は、15~50cm程度、葉は、若干厚みがあり扁平で、やや幅広く細長い線形、つや消しのような表面をしています。
地下に球根(鱗茎)を持ち、黒い外皮に包まれています。
葉や球根には、アルカロイドという、吐き気、下痢、頭痛などの症状を引き起こす毒があるため、食べたり、食べ物に添えたりしないでください。
花は黄色で、その名の通り、福花冠(中央の筒状になっている部分)がラッパのように突き出して見えることが由来です。開花時期は、品種によって異なります。 早いものは12月から開花し、 4月ごろにかけてそれぞれ花開いていきます。
育て方は、日当たりと水はけの良い場所を好みます。落葉樹の下のような、夏だけ半日陰になるような場所が最適です。
用土は、普通の花用培養土か、球根用の土を使います。スイセン用の培土も販売されています。
植え付け時期は、9月以降、遅くとも11月中旬までには球根を植えてください。
植え付けのポイントは「深植え」で、球根を深めに植え付けます。だいたい球根の2~3個ぶんは深さを取り、しっかりと土をかぶせてあげてください。浅めに植えてしまうと、花付きが悪くなります。
鉢植えやプランターで育てる場合は、植え付け後に室内へ取り込まないようにします。寒い時期に外に放置し、寒さに当てなければ花が咲きにくくなります。
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。 冬の間も、土の表面が乾いたら水を与えましょう。
施肥は、植え付け時に、緩効性肥料を元肥として混ぜ込んでおきます。 花が終わってからは、液肥を2~3回施します。
花言葉は「尊敬」「報われぬ恋」「注視」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.