唐橘 カラタチバナ 角字で花と植物の名前、漢字表記
唐橘
カラタチバナ
英語: Ardisia crispa アーディスイア クリスパー
Unicode: [唐_0x5510][橘_0x6A58]
カラタチバナは、サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木で、葉は常緑で冬に赤い果実をつけ美しいので、正月の縁起物として、鉢植えなどで広く流通しています。庭木にも利用されます。同属のマンリョウ(万両)やセンリョウ(千両)に対して、別名、百両(ヒャクリョウ)ともいわれます。
日本では、本州、四国、九州、琉球に分布し、常緑樹林の林内に生育します。国外では中国大陸、台湾に分布します。
江戸時代の寛政年間に、葉に斑が入ったものの栽培が流行し、百両単位の高値で取り引きされことが名前の由来となっています。江戸時代後期や明治時代にも流行しました。
栽培する場合は、自生地では日があまり当たらない林床に生えるので、木の下や建物の陰など、直射日光と冬の寒風が当たらない場所で育てます。水はけがよく、乾きすぎず、水もちのよい土壌が適しています。
生産ではつぎ木でふやしますが、台木を確保するのがむずかしいため、一般では種をまいてふやします。種から育てると、親とは違った特長が出る場合があります。
花言葉は「富」「財産」「鋭敏」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.