鯥　ムツ　角字で魚の名前、漢字表記、魚編（さかなへん）の漢字

鯥

ムツ

英語：Gnomefish　ノームフィッシュ

Unicode：　［鯥_0x9BE5］］

スズキ目ムツ科の深海性大型海水魚で、北海道以南に分布します。海外では、インド太平洋、アフリカ南部沿岸の大西洋に分布します。

沿岸から沖合いまでの水深200～700mほどの深海の岩礁域に暮らし、海山や大陸棚斜面などの傾斜地に多くいます。

産卵期は10月～３月で、水深100m付近の浅場まで移動し、分離浮性卵を産卵します。孵化した仔魚は流れ藻に付いて成長します。
稚魚は海岸の磯場や、内湾の藻場、タイドプールなどで暮らし、成長につれ深場に移ります。

成長すると50cm以上になり、目が大きく、背ビレは２つ。体は紡錘形で体高が低く、やや側扁（平べったい）します。、顎には鋭い犬歯状の歯が並び、幼魚の体色は赤褐色～黄褐色だが、成魚は全体的に紫黒色となり、腹側が銀灰色を帯びます。

食性は肉食性で、小魚・頭足類・甲殻類など小動物を幅広く捕食します。

ムツと名の付く魚は数多いですが、ムツ科は1属・3種、本種と、クロムツ（全長1mほど。和名はムツよりも体色が黒っぽいことに由来）、S. oculatus（全長1mほど。大西洋西部に分布）のみです。

同じ海水魚のアカムツ、アブラソコムツ、バラムツ、バケムツは別の科になり、淡水性のカワムツ、ヌマムツなどはコイ目になります。

釣りや深海底引き網などで、食用に漁獲されます。身は脂肪が多い白身で、脂が多い様を表す「むつっこい」「むっちり」などの言葉から「ムツ」という名前がついたとされています。
繁殖を控えて浅場に移る冬が旬とされ、この時期は「寒ムツ」と呼ばれます。
主な料理法は、刺身、煮付け、鍋、味噌漬けなどで、卵巣はムツゴといい、たらこに似た味で珍重されます。

 

角字とは？

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字（漢字）が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.