青豌豆 グリンピース 角字で野菜や果物の名前、漢字表記
青豌豆
グリンピース
英語: Green pea グリーンピア
Unicode: [青_0x9752][豌_0x8C4C][豆_0x8C46]
グリーンピースはマメ科エンドウの未熟の種子を食用としたもの。
エンドウのなかでも未熟な豆を食べる品種で、別名「えんどう豆」「青豆」「青エンドウ」「実エンドウ」などとも呼ばれています。
野菜として市場に出回っている実エンドウは、青実用として食する目的で特に品種改良されたものです。
エンドウは、マメ科の一、二年草。広く栽培され、重要な食用資源となっています。
原産地はエチオピア、中央アジアなどとされ、古代エジプトや古代ギリシアでの記録があることから、世界最古の農作物ともいわれています。
日本に伝来したのは10世紀ごろで、穀物として食べられていました。
莢(さや)の硬さにより、硬莢種と軟莢種に分かれます。
硬莢種はその名の通り莢が固く、完熟して乾燥した豆を収穫して利用します。
軟莢種は莢が柔らかく、未熟な莢をサヤエンドウ、成長を終えて乾燥前の生の豆をグリーンピースとして利用します。
エンドウの一品種スナップエンドウは、軟莢種の中でも豆が大きく成長しても莢が柔らかく、豆と莢の両方を野菜として利用できます。
エンドウの栽培品種には、丈の低い品種とつる性品種があり、つる性品種は、葉から巻きひげが生えており、利用可能ならどんな支柱の周りにも巻きついて、1~2mの高さまで登ることができます。
花は紅色、紫色または白色で、スイートピーのような可愛らしい花です。
食べ方
グリーンピースは、缶詰や冷凍品にして通年市場に流通していますが、生のもの旬は晩春から初夏(4月~6月)で、採れたてのものは風味が良く、味・香り・甘味ともに格別です。
肉料理の付け合せやスープ、豆ごはんなどに利用されます。
緑色の色彩が鮮やかなため、カレーライス、チキンライス、カツ丼、焼売などの彩りに用いられますが、独特の青臭さがあるため、特に子供には嫌われる野菜の筆頭格となっています。
熟した豆を甘く煮るとうぐいす豆になります。野菜としては糖質が多く、タンパク質、カリウム、ビタミンなどを含み、栄養価が高いです。
新芽を摘んで食べるのが「豆苗(とうみょう)」です。サラダや炒め物、おひたしなどで食べます。
育て方
栽培難度は難しいほうで、夏の高温期は成長適期ではなく、基本的に秋(10月下旬~11月)に種をまいて、苗の状態で越冬させてから春に収穫をします。冬の寒さの厳しい東北北部や北海道では春まきして初夏に収穫します。
連作は嫌うため、同じ畑での栽培は3~5年あけたほうがよいでしょう。
つる性品種の場合は、支柱を立て、エンドウがよじ登れるようにしておきましょう。
実がついて莢が太った頃合いが収穫適期となり、さやが緑色のままでかたくなってしまう前に収穫します。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所を好みます。
用土
原産地が土壌にカルシウムなどが多い乾燥地帯なので、現地の土にした土壌を用意します。
酸性の土を嫌います。pHの目安は6.5~7.0です。
植え付けの2週間前ぐらいに石灰を入れて、pHを調整します。1週間前ぐらいに堆肥と元肥を入れて、よく耕します。
プランターの場合は、野菜用培養土を使用すると便利です。過湿を嫌うため、底に底石を敷いて、排水を良くします。
水やり
過湿も乾燥も苦手という気難しい野菜です。
植え付け、種まき時はたっぷりと与え、後は過湿にならないように注意します。
プランターの場合は、表土が乾いたら、そこから水が出るぐらい、たっぷりと与えます。
施肥
マメ科の植物の根には、空気中の窒素を固定する根粒菌が共生していて、窒素を生成します。窒素分は控えましょう。多すぎると草ばかりが繁茂して実が付かない「つるぼけ」になってしまうので注意します。
秋から冬は越冬するだけなので植え付け時に栄養分はあまり必要ありません。元肥が多いと秋に成長しすぎて寒さに弱くなるため、越冬できなくなります。
春に暖かくなると急に草丈が伸びて花が咲くようになるので、花が咲いている期間は追肥を行って、バランスのとれた液肥などを週に1回ほど与えるようにします。
花言葉
「いつまでも続く楽しみ」「必ずくる幸福」「約束」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.