譲葉　ユズリハ　角字で花と植物の名前、漢字表記

譲葉

ユズリハ

英語：False daphne　ファルスダフネ

Unicode：［譲_0x8B72］［葉_0x8449］

ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木で、本州（福島以南）、四国、九州、沖縄、韓国、中国などに分布しています。

大きくなると樹高が15mにもなる常緑性の高木です。樹皮は灰褐色から茶褐色で、縦に筋が入ります。

葉は長さ10～20cm、幅5～7cmの長めの楕円形でやや先端が尖り、縁はゆるく波打ち、なめらかで鋸歯はありません。質は厚くて光沢があり、色は濃い緑色で、葉と枝をつなぐ葉柄部分が赤みを帯びます。

名前の由来は、春に若芽が出ると、前年の葉が、それに譲るように葉を落とすからです。 その様子が親が子を育て、代々家が続いていくことになぞらえて縁起物とされ、正月の飾りや庭木にされています。

育て方は、日当たりの良い場所を好みます。耐陰性もあり、建物の北側など日当たりの悪い場所でも育ちます。乾燥に弱く、土が乾きやすい土壌や、冬に乾いた風が当たる様な場所は適していません。

用土は、有機質の多い湿度が高く保てる土を好みます。地植えの場合は、堆肥と腐葉土をたっぷり混ぜ込んでおきます。鉢植えの場合は赤玉土6：腐葉土4の割合で混ぜた土に堆肥を加えて使います。

水やりは、乾燥に弱いので土が乾いたらたっぷりと与えます。鉢植えの場合は表土が乾いたら、鉢底の穴から水が出るくらい、たっぷりと与えます。

施肥は、2月～3月に堆肥や鶏ふんなどの有機質肥料を多めに施します。窒素分の肥料が多いと枝付きがまばらになることがあるので、できるだけ控えましょう。

花言葉は「若返り」「世代交代」「譲渡」です。

 

角字とは？

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字（漢字）が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.