裏白七竈 ウラジロナナカマド 角字で花と植物の名前、漢字表記
裏白七竈
ウラジロナナカマド
英語:Sorbus matsumurana ソルバス マツムラナ
Unicode: [裏_0x88CF][白_0x767D][七_0x4E03][竈_0x7AC8]
バラ科ナナカマド属の落葉低木で、高山植物。日本固有種で、北海道、本州の中部地方以北に分布し、亜高山帯から高山帯の低木林や林縁に生育します。
樹高は1~3m程で、枝は帯紫色で、若枝にも毛がありません。
葉は互生で、長さ10~20cmの奇数羽状複葉、葉軸は無毛で小葉は9-13個、長楕円形で、長さ2-6cm、幅1-2cm。
葉の先端は鈍頭または鋭頭、基部は、頂小葉は切形から鈍形、側小葉は円形になり、縁は上部に鋸歯があり、下部は全縁です。
葉の両面は無毛で光沢がなく、裏面は粉白色で、ウラジロナナカマドの名の由来となっています。
花期は6~8月で、枝先に複散房花序を直立させ、白色の花を多数付けます。
萼は広い杯状で、花弁は長さ5~6mm、幅4~5mmになり、広倒卵形からほぼ円形で5枚。雄蕊は15~20個、花柱は5個あります。
果期は9~10月。果実は長さ8~13mm、幅7~10mmの広楕円形、赤く熟し、果序は直立します。種子は長さ4~5mm、幅2mmの卵状楕円形です。果実は熟しても苦く、種子にアルカロイドが含まれ、有毒のため食べられません。
育て方は、日当たりが良く、腐葉土などの腐植質がたっぷり入った湿り気のある土壌を好みます。
葉が焼けやすいので、真夏の日差しは避けた方が良いです。夏場は半日蔭になるような場所で育てます。
用土は、腐植質を好むので冬に堆肥や腐葉土を大目に漉き込んでおきます。
鉢植えの場合は、市販の花や野菜の培土に腐葉土を混ぜたもの、盆栽にする場合は、赤玉土8桐生砂2にすると良いでしょう。
基本的に水やりは不要ですが、真夏の乾燥する時期には与えてください。それ以外は放置しておいても大丈夫です。鉢植えの場合は、表土が乾いていたら、たっぷりとあたえます。
施肥は、極端にやせてなければ必要はありません。腐植質を好むので、冬に堆肥や腐葉土を株元にすき混んであげると良いでしょう。
鉢植えの場合は、根元に腐葉土をマルチングするか、緩効性肥料を置き肥します。
花言葉は「怠りない心」「慎重」「賢明」「用心」「安心感」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.