蝦蛄 シャコ 角字で魚の名前、漢字表記、魚編(さかなへん)の漢字
蝦蛄
シャコ
英語:Mantis shrimp マンティスシュリンプ
Unicode: [蝦_0x8766][蛄_0x86C4]
甲殻網口脚目シャコ科の海水性の節足動物で、エビやカニと同じ軟甲綱ですが、エビやカニは真軟甲亜綱、シャコは口脚亜綱に属しています。北海道〜九州の沿岸に生息し、海外ではロシア沿海州、台湾、中国沿岸に分布しています。
別名シャコエビ、ガサエビ、シャッパなど。
体長は12~15cm前後。全長20cmに達することもあります。体型は細長い筒状で、腹部はやや扁平、殻は硬く、頭部には二対の触角と、大きく発達した複眼が突き出しています。
鎌のような大きな捕脚をもち、胸に歩脚が三対、腹には遊泳脚、尾節には鋭いトゲがあります。
泥地に多くいて、U字型の巣穴を掘り単独で生活しています。産卵期は5月から8月。夜間や潮が濁った時に巣穴から頭を出し、眼をグルグル回して獲物を探します。
食性は肉食で、巣穴に近づくゴカイ、貝、エビ、小魚などを、鎌のような捕脚で捕らえます。
捕脚による攻撃は打撃を伴う非常に強力なもので、カニの甲羅や貝殻を叩き割ることができます。天敵からの防御や威嚇にも用いられ、捕脚の打撃で水槽のガラスにヒビが入ることもあります。
釣りや水揚げされた物を不用意に触ると、捕脚による攻撃で大怪我をするので十分な注意が必要です。
古くは東京湾などでもたくさん捕れていて、江戸前寿司の代表的なネタでした。
環境の変化には強く、東京湾の汚染がひどかった時期でも生息していましたが、近年では漁獲量が減っており、高級食材の扱いになりました。
主な料理法は、塩ゆで(寿司ネタ)、素揚げ、しょうゆ煮、唐揚げなどです。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.