蛤 ハマグリ 角字で魚の名前、漢字表記、魚編(さかなへん)の漢字

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蛤 ハマグリ 魚編(さかなへん)の漢字や、魚、海の生物、水の生物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する生物についても簡単に解説しています。

ハマグリ

英語:Asiatic hard clam アジアティックハードクラム

Unicode: [蛤_0x86E4]

マルスダレガイ上科マルスダレガイ科に分類される二枚貝で、食用として一般的な貝です。春の季語。
北海道南部から九州にかけての日本各地に分布します。海外では朝鮮半島、台湾、中国大陸沿岸などに分布します。

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殻長8cm前後の大型の二枚貝で、丸みを帯びた三角形、殻頂付近がいちばん膨らみが強いです。後縁は大きくなるに従い直線的。体色は、帯状の斑文を持つもの、無紋で黄土色もの、黒一色のものなど多様です。

内湾性で、淡水の流入するところで、干潟から水深12メートル前後までの浅い砂地などに暮らし、珪藻類、有機物などを漉し取って食べています。

産卵期は5月~10月。孵化した卵はベリジャー幼生というプランクトン期を経て稚貝になります。

日本人にとって非常に古くから親しまれてきた食材で、縄文時代にはすでに利用していたと考えられています。

ただし、干拓や埋め立て、海岸の護岸工事などによって生息地の浅海域が破壊されたため、昭和後期には個体数が激減しました。瀬戸内海西部の周防灘の一部、有明海の一部などの局地的な生息地を除くほとんどの産地で絶滅状態になってしまいました。

「千葉県レッドデータブック」では絶滅種 (EX) に指定。環境省の「第4次レッドリスト」では、絶滅危惧II類に指定されています。

食材として流通しているものはほとんどが輸入品で、中国・韓国などからのシナハマグリ、台湾からのタイワンハマグリ、東南アジアからのミスハマグリなどです。一時期は北朝鮮産のチョウセンハマグリが大量に輸入されていましたが、国交悪化により減少してしまいました。

身には遊離アミノ酸を多く含まれ、味に深みとコクがあります。

主な料理法は、殻付きの状態で潮汁、酒蒸し、焼き蛤など、剥き身として寿司、ハマグリ鍋、ハマグリ飯、ぬた、時雨煮などですが、アサリやシジミ等と比較して、価格が高いため、日常で食べる機会は少ない傾向にあります。

ハマグリは同一個体の殻でなければぴったりとかみ合わないため、貝合わせという遊びに使われました。
また、ハマグリの殻のように相性がぴったりな配偶者が見つかるようにと祈りを込めて、結婚式やひな祭りでハマグリの吸い物が出されることも多いです。

船橋市の特産品でシロハマグリという貝がありますが、これはマルスダレガイ科のホンビノスガイという貝で、海岸に近い潮間帯の砂や泥の中に生息する大型の二枚貝です。

ホンビノスガイの原産地は、北アメリカ大陸の大西洋側で、食用になるため、アメリカ西海岸やヨーロッパ、台湾、中国などに移入されています。

日本の場合は、移入ではなく、船舶の船体に付着したかバラスト水に混ざって運ばれ、環境が気に入ったのか、東京湾などに定着したものです。

当初はアサリ漁場に多く住み着き、邪魔者扱いされていましたが、アサリは砂地を好み、ホンビノスは泥地を好んで棲み分けができている他、在来種への被害も特になく、また、食味の良さが注目され、現在では漁獲対象になっています。

船橋市漁業協同組合では重要な海産物として「浜の救世主」と評価されています。また、2017年には千葉県が「三番瀬産ホンビノス貝」を千葉ブランド水産物に選ぶまでになりました。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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