蘭 ラン 角字で花と植物の名前、漢字表記

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蘭 ラン 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

ラン

英語:Orchid オーキッド

Unicode: [蘭_0x862D]

ラン科の種の総称で、その多くが美しく独特の形の花を咲かせます。世界に700属以上15000種、日本に75属230種存在し、鑑賞価値の高いものが多く、栽培や品種改良が進められています。

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南極を除く全ての大陸の、熱帯から亜寒帯に自生します。被子植物の中では最も後に地球上に現れた植物で、被子植物の中で、最も種数の多い科となっています。

欧米では18世紀以降、熱帯性のランが多数持ち込まれ、鑑賞用として栽培されてきました。また、より美しいものを求めて交配が盛んに行われました。

日本では、明治以降に欧米から輸入されたものを「洋蘭」、アジア原産のものを「東洋蘭」、国内で作出された小型種を「和蘭」と呼び分けています。

野生種は、採取のために絶滅に瀕しているものも少なくありません。現在では野生ランの国際間移動は「ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)」で規制されています。

ヴァンダ・ミス・ヨアキムは、ラン科バンダ属の多年性蘭で、シンガポール原産。マレーのヴァンダ・フッケリアナと、ビルマのヴァンダ・テレスの自然交配種で、2m程の茎を伸ばし、天辺に多数の花を咲かせます。フリル状の薄紫色の花弁と、濃桃色の唇弁の花は美しく、一年中咲くことから、1981年4月15日にシンガポール共和国の国花に選定されました。

モンハ・ブランカは、ラン科の植物。スペイン語で“白い尼僧”の意味を持つ、白色の花を咲かせます。1934年2月11日にグアテマラ共和国の国花として制定されました。

リンコレリア・ディグビアナは、ラン科リンコレリア属の多年生着生蘭で、ホンジュラス、ベリーズ、グアテマラ、メキシコ、コスタリカの中南米が原産。1969年にホンジュラス共和国の国花に選定されました。全体にカトレアに似ていて、開花期は春から夏。花は偽球茎の先端から伸びる花茎の先に出て、大きく広がった唇弁の縁が細かく裂け、夜間に強い芳香を放ちます。ホンジュラス、ユカタン半島に分布し、低地で日当たりのよい岩の上や、樹幹に着生して生育します。交配親として重要な種で、より唇弁が大きく広がる花の、作出を目指して多用されてきました。

ユッカらん(ユッカ蘭)は、竜舌蘭(りゅうぜつらん)科ユッカ属のラン植物。アメリカ大陸原産。1596年にイギリスに渡り、日本へは明治中期に渡来しました。英名は「Spanish dagger スペインのダガー(小刀)」で、剣状の葉に由来します。中国名は「鳳尾蘭(ほうびらん)」で、「鳳凰(ほうおう)」の尾のような形をした蘭という意味です。葉は先端が尖り、固く、開花時期は春と秋の二度咲きで、白く、おわんを逆さにしたような花がたくさん咲きます。エルサルバドル共和国の国花です。

ぺリステリア・エラタ(ハトラン)は、中米からエクアドル、べネズエラにかけて分布をするラン科植物で、樹木の根元近くに着生します。1980年にパナマ共和国の国花になりました。人気種で採集が過ぎ、今ではワシントン条約で保護されています。白い花の中にはハトがいるように見えるのが名前の由来です。

すべて草本で、若干の登はん性の種以外は、それほど大きくはなりません。茎が大きな塊となって偽球茎を形成するものや、そのうえに少数の葉をつける独特な形のものが色々とあります。また、多くの種が厚く硬い葉を持ちます。

着生植物となるものが非常に多く、木の幹やウロなどに着生して育ちます。地上(土)に生えるものは「地生ラン」と呼びます。自分自身は光合成をせず菌類にたよって生きる腐生植物もいます。

花は左右対称で、虫媒花の中では特異なほど効率の良い花形を発達させ、特定の昆虫との共進化を見せるものも知られています。

根が太く、発泡スチロールのように膨らんだ種が多いです。根の細胞には菌類が多数共生して菌根を形成して、共生しています。

種子の発芽でも菌との共生が大きな役割をはたします。種子はほこりのように細かく、。自然下では発芽の際に菌類が共生して栄養を供給します。

非常に品種が多く、育て方もそれぞれ異なります。日当たりを好むもの、日陰を好むもの、暑さに強いもの、寒さに強いもの、山砂、川砂を好むもの、着生種はヘゴ板(木生シダ類の幹を切り出したもの)やミズゴケ類を使うなど、育てる蘭によって方法が異なりますので、購入する際に詳しく調べましょう。

花言葉は、「愛情」「美」「上品、優雅」「美しい淑女」。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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