綿 ワタ 角字で花と植物の名前、漢字表記
綿
ワタ
英語:Cotton コットン
Unicode: [綿_0x7DBF]
繊維が絡まりあって塊の状態になっているもののこと。またはアオイ科ワタ属の植物のこと。
通常、アオイ科ワタ属綿花から取られた木綿を意味しますが、木綿が普及する以前の古代や中世では、絹の真綿を意味します。
その他、アスベストなどの鉱物繊維も「石綿(いしわた)」と呼び、合成繊維、主にポリエステル製のものも「綿(わた)」と呼ばれます。
布団や座布団の詰め物は、繊維の種類を問わず「綿(わた)」と呼ばれます。「詰物」「詰まっている物」を表す言葉でもあり、内蔵を「腑(はらわた)」などと言う場合もあります。
ワタは綿花とも呼ばれ、アオイ科の多年生植物です。世界各地の熱帯または亜熱帯地域が原産地とされ、約40種が確認されています。
種の表面に白い綿毛を生じ、これを繊維として利用するために世界中で栽培されています。本来は多年草ですが、栽培される際は、一年草として扱われます。
綿花から採れる繊維は木綿(もめん コットン)と呼ばれます。
また、繊維を採取した後の種子からは綿実油が抽出できます。主に食用油として利用されます。
現在、主な生産地は、インド、中国、アメリカです。日本でも一時期綿花の栽培が盛んでしたが、今ではほとんど生産されていません。僅かに作られる純国産のオーガニックコットンは近年人気となっています。
キルギス共和国の国花です。
生育には平均気温25℃程度の高温と、年間1000~1500mmの降水量が必要です。また、開花期には乾燥が必要です。
塩分に強く、灌漑により塩分が上がってきた土地や、塩分が抜けていない干拓地などでも生育が可能なため、塩害対策として植えられることもあります。
草丈は80~150cmと種類によって様々で、茎はやや細く、直立してよく枝分れします。 葉は互生し、葉柄が長く、葉身は掌状に3~5裂し、放射状の葉脈が目立ちます。
夏にムクゲやフヨウに似た花を咲かせます。花色はクリーム色ですが、品種によって白花やピンク、クリーム色に花芯が濃いピンクの花のものもあり、観賞用としても楽しめます。
秋に熟した果実がはじけ、中から白い綿毛が現れます。これが花のように見えるということから、綿花と呼ばれるようになったそうです。
綿花栽培は、
・栽培に大量の水を必要とする
・殺虫剤、除草剤、枯葉剤を大量に使う
・収穫に手間が掛かることから、安い労働力が求められ、強制労働が行われることもある
・土壌の質をひどく低下させ、土壌侵食や荒廃を引き起こす
などの理由から環境負荷が高いとされています。
育て方は、日当たり、風通し、水はけの良い場所を好みます。
水はけと通気性のよい土が適しています。赤玉土6:腐葉土3:パーライトまたは軽石:1の割合で混ぜたものを用いると良いでしょう。
酸性土壌を嫌うので、植え付けの2週間くらい前に、苦土石灰を混ぜ込んでおきましょう。
鉢植えの場合は市販の園芸用培土で問題なく育てられます。
鉢栽培するときは、8~10号以上の大きさの鉢に植えます。庭植えのときは、株間30~50cmで植えます。
種は春に蒔きます。霜の心配がないくらい、しっかりと暖かくなってから蒔きます。種に少し傷を付けてから植え付けると発芽しやすくなります。
直根性で移植を嫌うので、直まきにします。1~2cmほど覆土をし、発芽するまでは土が乾かないように水やりをします。10日ほどで発芽します。
水分を好みます。地植えの場合は、乾燥が続くようでしたら、十分に水やりをします。
鉢植えの場合は、表土が白っぽく乾いたら、鉢底から水が流れ出てくるくらい与えます。
夏の水やりは、早朝か夕方涼しくなってから行いましょう。
施肥は、一年草扱いなので、植え付け時に元肥として三要素等量の緩効性肥料を規定量与えておきます。開花が始まる7月中旬ごろ追肥を施します。肥料を施しすぎると、花がつきにくいので、葉や茎がしっかりしていれば追肥は不要です。
花言葉は「優秀」「私を包んで」「偉大」「崇高」「繊細」「有用な」「偉大」「崇高」「優秀」「有益」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.