空木 卯木 ウツギ 角字で花と植物の名前、漢字表記
空木 卯木
ウツギ
英語:Deutzia デューツィア
Unicode:
[空_0x7A7A][木_0x6728]
[卯_0x536F][木_0x6728]
アジサイ科ウツギ属の落葉広葉低木で、日本と中国に分布し、日本では北海道南部、本州、四国、九州に広く生息します。
山野の路傍、崖地、人里など、日当たりの良い場所に自生し、花が美しいので、畑の生け垣や、観賞用に植えられたりします。幹は木釘に加工されます。
和名のウツギは「空木」の意味で、茎が中空であることが由来とされています。
樹高は2~4mになり、よく分枝します。枝は生長すると中空になり、株立ちし、樹皮は灰褐色で、古くなると剥がれます。新しい枝は赤褐色を帯び、星状毛が生えます。
葉の形は変化が多く、卵形、楕円形、卵状披針形になり、ギザギザした見た目をしています。葉には星状毛が生えます。
初夏に花径1㎝ほどの白や淡紅色の可愛いらしい花がたくさん咲くことから、卯月(旧暦4月)に咲く花-「卯(う)の花」とも呼ばれ、古くから初夏の風物詩とされてきました。
育て方は、日当たりが良く湿り気のある場所を好みますが、明るい日陰でも育ち、耐寒性、耐暑性共に強く、乾燥にも耐えられるため、あまり日当たりや湿度に気を使う必要はないようです。
用土は、肥沃な腐質土を好むため、地植えの場合は、土の5割程、腐葉土を漉き込んでおきます。水はけの良い土を好みますが、粘土質な土でも十分耐えます。鉢植の場合は、赤玉土5:鹿沼土2:腐葉土2:川砂1の割合で混ぜた土を使用します。
水やりは、地植の場合は、土が乾きやすい時期以外は、ほとんど必要はありません。日照りが続く場合などは与えましょう。
鉢植は、春秋の生育期には、表土が乾きかけたらたっぷりと与えます。秋以降は落葉するため、生育期より水を控えめにし、少し乾かし気味にします。
施肥は、追肥を春と秋の2回に分けて与えます。木の周りに数カ所に深めの穴を開けて、堆肥や有機物などの緩効性肥料を埋めておきます。その他、花が散った後にもお礼肥を与えます。鉢植えの場合は根元に緩効性肥料を撒きます。
花言葉は「秘密」「古風」「風情」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.