猪子槌 イノコズチ ヒカゲイノコズチ 角字で花と植物の名前、漢字表記
猪子槌
イノコズチ ヒカゲイノコズチ
英語:Pig’s knee ピッグス ニー
Unicode: [猪_0x732A][子_0x5B50][槌_0x69CC]
ヒユ科イノコヅチ属の高さ50~100cmの多年草で、北海道を除く、日本の本州、四国、九州に分布し、林内、山野、路傍、藪など、日のあまり当たらない場所に生えます。
イノコヅチは漢字で書くと「猪子槌」です。語源は「猪の小槌」であり、節が猪の子の膝頭に似ていることから付けられたといわれています。英名のピッグス ニーも同様の意味で名付けられたようです。
葉は対生して、先の尖っている楕円形で、同じ仲間のヒナタイノコズチに良く似ていますが、ヒナタイノコズチに比べて、葉質は薄く、毛が少なく、葉の裏は白くなく緑色です。葉は、ヒナタイノコズチと異なりねじれはありません。根っこも細く、林縁などの日陰に生息するのも見分ける特徴です。
食べることができます。天ぷら、あえ物、塩ゆで、胡麻和えなどで食べられます。主に食べられる部分は若葉と若芽です。
イノコヅチは「ヒカゲイノコズチ」と呼ばれることがあります。これは、同じイノコヅチの仲間で日向に生息するヒナタイノコズチと区別するために名付けられた名前です。
日陰で生育するのをヒカゲイノコズチ、日向に生育するのをヒナタイノコズチと呼びます。イノコヅチだけで呼ばれている場合は、ヒカゲイノコズチのことを指します。
ヒナタイノコズチは、「牛膝(ごしつ)」と呼ばれることがあります。
牛膝というのは、イノコヅチの生薬名のことです。根を、晩秋に地上部が枯れたはじめた頃に採取して、水洗いして天日乾燥させたものが、牛膝(ごしつ)という生薬になります。薬効は、浄血、月経不順、利尿、腹痛、関節痛、強壮、産前後の諸病などとされています。
「牛膝(ごしつ)」に加工されるのはヒナタイノコズチで、ヒカゲイノコズチの根は細いため、薬効には向かないようです。
育て方は、日のあまり当たらないところを好みますので、庭木の下や、影になる場所などに植えます。
林内や竹やぶに普通に生えています。土質は特に選びません。
水やりは、地植えは日照りの場合などを除き雨水で問題ありません。鉢植えは表面が乾いたらたっぷりと与えてください。
施肥は、植える際に腐葉土や堆肥を漉き込んでおきましょう。追肥は特に必要ありませんが、育ち方を見ながら緩効性の肥料や液肥を与えます。
花言葉は「命燃え尽きるまで」「二重人格」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.