狸　タヌキ　角字で哺乳類の名前、漢字表記

狸

タヌキ

英語：Raccoon dog　ラクーンドッグ

Unicode：［狸_0x72F8］

哺乳綱食肉目イヌ科タヌキ属に分類される食肉類、または、タヌキ属の現生種の総称。

元々は極東にのみ生息し、朝鮮半島、中国、ロシア東部などに分布します。現在の生息域は、ロシア、朝鮮半島、中国、モンゴル国、ベトナム、ヨーロッパ各国です。

1928年に毛皮目的で旧ソビエト連邦に移入され、1955年にはポーランドや旧ドイツ民主共和国、その後さらに北ヨーロッパや西ヨーロッパへも、野生化して分布を拡大しました。

体長50～68cm。尾長12.5～25cm。体重4～6kg。

長い剛毛と密生した柔毛の組み合わせで、冬場はずんぐりとした体つきに見えますが、見かけより足も尾も長く、毛がなければ顔つきも犬に似ています。

体色は灰褐色または茶褐色で、目の周りや足先、耳の縁が黒く、部分的に白い毛の交じることが多いですが、真っ白な白変種や、全身真っ黒の個体が存在したという記録もあります。

森林のほか、農業地帯や都市部にも生息します。湖などの水辺や、下生えの深い環境を好みます。行動圏は広く、地域や季節などによって非常に変異が大きいです。

夜行性ですが、人間の影響がない環境では昼間でも活動します

足の指の間の皮膜は、泥地の歩行や遊泳など水辺での活動を容易にします。

交尾時期から子育てを終えるまでの間は、ペアを形成して行動します。

巣穴は自分で掘らず、自然に開いた穴やアナグマ類やキツネ類の巣穴を利用することがあり、「同じ穴の狢」の語源になったとされています。積み藁や廃屋などの人工物を利用することもあります。

死んだふり、寝たふりをするという意味の「たぬき寝入り」は、猟師が猟銃を撃った時、銃声が刺激となって「擬死」の状態に入り、持ち去ろうと油断すると、その間に擬死が解けて逃げ去っていってしまうという性質によります。

食性は雑食で、齧歯類、鳥類、卵、両生類、魚類、昆虫、多足類、甲殻類、軟体動物、動物の死骸、植物の葉、芽、果実、堅果、漿果、種子など何でも食べます。

悪臭を放つギンナンも好んで食べます、

イヌ科の動物としては珍しく木に登る習性があり、カキやビワの果実を食べたりもします。

また、人家近くで残飯を漁ったり、餌をもらったりすることもあります。

天敵はオオカミ、イヌ、オオヤマネコ、クズリ、イヌワシ、オオワシ、ワシミミズクなど。

 

角字とは？

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字（漢字）が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.