独活 うど 角字で野菜や果物の名前、漢字表記
独活
うど
英語: Japanese udo salad ジャヤパニーズウドサラド
Unicode: [独_0x72EC][活_0x6D3B]
ウコギ科タラノキ属の大型の多年草。山野に自生するほか、食用に栽培も行われています。生長すると茎が太く大きくなり、若い葉や茎は香りが強く山菜や野菜として好まれます。季語は晩春。
和名ウドの語源については、葉が生育すると中空になることから宇登呂(うどろ)とよばれ、それが略されてウドとなったという説があります。
日本原産。北海道から本州、四国、九州までのほか、日本国外では朝鮮半島、中国、千島、樺太に分布。
山野の林縁、野原、谷間、川岸など日当たりのよい場所か半日陰の傾斜地などに自生し、しばしば群生します。
大型の多年草で丈が高く、高さ約1~1.5mに生長し、地上部は全体に粗い毛が生えていて、特有のよい香りがあります。
茎は中空の円柱形で太さ4~5cmになり、芽生えのときから緑色をしており、全体にざらざらした毛が生え、生長すると大まかに分枝します。
葉は長めの葉柄がついて茎の節ごとに互生し、2回羽状複葉で三角形をしており、全体の長さは1mにも達し、小葉は卵形で細かい毛があり、葉縁にぎざぎざがあります。
花期は晩夏から初秋ごろ。茎の上部に球状の大きな散形花序を多数つけ、3mmほどの白色もしくは薄緑色の小さな花を多数咲かせます。
果実は、秋に直径3mmほどの球状の液果が実り、熟すと黒紫色になります。
冬には地上部が枯れて、大きな株だった姿は見えなくなります。
野菜として出荷されているウドは、東京都が全国最大の生産地で、地下の室(むろ)に株を入れてモヤシのように軟白栽培したものです。軟化栽培は、江戸時代には始められていたとされています。
食べ方
若葉、つぼみ、芽および茎の部分が食用になり、シャキシャキした歯ごたえがあり、独特の香りと爽やかな苦味が特徴です。
栽培品の主な旬は3月~4月で、山ウドは茎が短くて香りが強いもの、白ウドは穂先がピンとして茎が太く、産毛が白い茎を覆っているようなものが、市場価値の高い良品とされています。
山ウドは、葉や先端を天ぷらなどにする他、酢味噌和え、三杯酢、茹でてからぬた、味噌汁の実、煮物で食べます。
生食するには、洗って皮を厚く剥いてすぐに酢水にさらし、味噌などをつけて食べると野趣豊かな風味を楽しめます。
夏に咲く花蕾も、天ぷらにして食べられます。
白ウドは、和え物、吸い物、酢水でアク抜きをして煮浸しやサラダ、酢の物、飾り切りにして刺身のつま、料理のあしらいなどにして食べます。
育て方
生育適温は17~18℃。25℃以上や15℃以下では生育が悪くなります。
乾燥に弱く、夏に冷涼な気候を好みます。
根株の植え付け時期は4月中旬から5月上旬。1株1芽に切り分けた根株を芽を上にして、株間50~60cm、覆土5cmで植え付けます。
植え付け1年目は根株を養成し、2年目の春から収穫します。
最大で2mまで成長するので、植える場所に気をつけます。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所を好みます。
用土
排水性、保水性の良い肥沃な土を好みます。
適正土壌pHは6.0~6.5。
植える前、2週間前頃に石灰をまき、1週間前頃に、油かす、堆肥を混合したものを土に施してなじませておきます。
水やり
水を好む山野草ですので、たっぷりの水をあげて育てます。そのため、土の表面が乾燥していたら、その都度水を与えてください。
施肥
肥料は毎年、6~7月に施します。根株の充実が悪くなるので、8月以降は肥料を施さないようにしましょう。
リン酸、カリ成分を中心に、窒素分を少なめに与えます。
花言葉
「おおらか」「淡泊」「忘れてしまった思い出」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.