沢瀉 オモダカ 角字で花と植物の名前、漢字表記
沢瀉
オモダカ
英語:Arrowhead アローウィード
Unicode: [沢_0x6CA2][瀉_0x7009]
オモダカ科オモダカ属の多年性水生植物で、ハナグワイ、サンカクグサ、イモグサ、オトゲナシの別名があります。
アジアと東ヨーロッパの温帯域から熱帯域に広く分布し、日本各地の水田や用水路、湿地、ため池などに自生します。
草丈は、30~50cm。ランナーを伸ばして、その先端に丸い球根をつくります。
葉は根元にまとまってつき、長い葉柄がある独特の矢じり形で、葉の先端が長く伸びます。
花期は8月~9月で、長い花茎を伸ばして、3枚の花弁がある純白の花を咲かせます。雄花と雌花で分かれています。
オモダカの球根を食用に改良したものがクワイで、葉が幅広くて全体に大型です。
育て方は、日当たりを好みます。日陰では弱ってしまいます。
また、水生植物なので水を必要とします。池で育てることができますが、水深は10cmまでとしてください。
種子のほかに塊茎でも繁殖するため、難防除性の水田雑草として扱われることもあります。稲作に使用している田んぼに植えるのは避けましょう。
用土は、泥質の土を使います。田んぼの土が最良ですが、荒木田土、または水生植物用培土でも問題ありません。
水やりは、池や睡蓮鉢に鉢ごと沈め、常に水に根を浸しておきます。水深は表土の上1~5cmで十分です。
施肥は、5~10月の間、油かすと骨粉の等量配合の親指大のものを、月に1回、5号鉢で4~5個施します。用土に埋め込んで浮かないようにします。
たまり水では、夏場にボウフラがわくことがあります。金魚やメダカ、モツゴなどの小魚を一緒に飼うと対策になります。
ベランダに睡蓮鉢を置き、オモダカや、ハス、睡蓮、他の水生植物、カヤ、菖蒲、サギソウなどの湿地の植物を一緒に植え、金魚やメダカ、エビなどを一緒に飼うことで、小さな生態系を作って楽しむ愛好家の方も沢山いて、睡蓮鉢ビオトープ等とも呼ばれています。
花言葉は「高潔」「信頼」「ひめたる慕情」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.