棗 ナツメ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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棗 ナツメ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

ナツメ

英語:Jujube ジュジュ

Unicode:[棗_0x68D7]

クロウメモドキ科の落葉高木で、和名は夏に入って芽が出ること(夏芽)に由来し、中国では棗(そう)といいます。

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南ヨーロッパ原産で、中国・西アジアへ伝わり、中国原産ともいわれています。日本への渡来は奈良時代以前とされています。

落葉の小高木で、野生状態のものもありますが、日本では古くから栽培されてきました。庭木や街路樹としても用いられます。

枝は棘が対生し(棘がないものもある)、葉は小枝に互生して、卵形で光沢があり、葉脈が目立ちます。

花期は初夏で、花は淡緑色で小さく目立たず、葉腋に数個ずつ付けます。

果実は長さ2cmほどの卵型か長楕円形または球形でなめらか、1個の種子が入り、熟すと赤黒くなり次第に乾燥してしわができます。

果実は食用とされ、滋養強壮や健胃など様々な薬効があるとされています。
中国では五果「桃・栗・杏(あんず)・李(すもも)・棗(なつめ)」の一つとして古くから珍重されてきました。庭木としてポピュラーな存在で、生の果実が日常的に食べられています。
楊貴妃が好んで食べたとされ、中国では「1日3個のナツメを食べれば歳をとっても老いが現れない」といわれたほどです。

実を乾燥したものは大棗(たいそう)、種子は酸棗仁(さんそうにん)と称する生薬で、強壮作用・鎮静作用が有るとされます。甘みがあり、緩和、強壮、利尿の薬として、漢方では多種の配剤があり、葛根湯、甘麦大棗湯などの漢方薬に配合されています。

胃腸が弱っているときに起こる疲労倦怠や食欲不振、冷え性、不眠に対する薬効もあるとされ、ホワイトリカー1.8リットルにナツメ果実200グラムを入れて、1か月以上漬け込んだナツメ酒を、就寝前に猪口1杯を飲むと良いとされています。また、ナツメには睡眠と関係があるオレアミドが含まれています。

木材としては、硬く、使い込むことで色艶が増す事から、高級工芸品(茶入れ、器具、仏具、家具)等に使われている他、ヴァイオリンのフィッティング(ペグ、テイルピース、顎当て、エンドピン)にも使われます。

育て方は、日当たりの良い場所で育てるようにしてください。耐暑性・耐寒性が高く、乾燥に強い樹木です。ただし過湿は苦手としますので注意してください。

用土は、水はけの良い土を用います。地植えでは、腐葉土または堆肥を2割~3割入れて、混ぜ込んでおきましょう。鉢植えであれば、小粒赤玉土と腐葉土を7:2~3の割合で合わせます。

水やりは、地植えの場合は、行う必要はありません。鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと与えましょう。

施肥は、あまり多くの肥料を必要としません。地植えの場合は、11月~12月に有機肥料を施肥しましょう。
鉢植えの場合は、3月に速効性の化成肥料を与えるようにして、11月~12月に有機肥料を施します。

花言葉は「健康」「若々しさ」「あなたの存在が私の悩みを軽くします」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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