枝豆 えだまめ 角字で野菜や果物の名前、漢字表記
枝豆
えだまめ
英語: Green soybeans グリーンソイビーンズ
Unicode: [枝_0x679D][豆_0x8C46]
大豆(ダイズ)の未成熟の果実を若採りしたもののこと。
大豆と同様に栄養価が高く、植物性タンパク質や脂質、ビタミンE、食物繊維、カルシウム、鉄分に富むことに加え、ビタミンB1・B2は野菜の中では特に多く、大豆にはないカロテン、ビタミンC、カリウムも豊富に含まれています。サヤごと茹でることによって、これら栄養素の流出を防ぐことができます。
大豆は、マメ科の一年草。種子は食用になり、様々な食材の原料にもなるため、特に東アジアでは様々な利用形態が発達しています。完熟種子は主に搾油の原料となり、脱脂後の絞り粕(大豆粕)は飼料として利用されています。
東アジア原産のツルマメが原種と考えられており、特に日本、中国、韓国に広く分布しており、歴史的に複数の地域で栽培化が始まったとされています。
植物の中でもタンパク質を多く含有することから日本・ドイツでは「畑の牛肉」、アメリカ合衆国では「大地の黄金」とも呼ばれています。
枝豆の日本国内の主な生産地は、北海道、山形県、群馬県、千葉県、埼玉県で多く、5月ごろから徐々に出荷量が増えて、7~8月にピークを迎えます。
ヘルシーで美味なため、海外でも、人気が出てきて、枝豆を食べながらビールを飲むという楽しみ方も普及しているようです。
食べ方
一般に塩ゆでにしてそのまま食べます。新鮮なうちにサヤごと塩ゆでにしておけば、枝豆が本来持つ旨さや栄養を維持できます。
塩ゆで以外でも、かき揚げ、炒め物、煮物にするほか、産地では潰して和え物にしたり、サヤごと甘辛く煮て食べたりもします。
すりおろして、砂糖と混ぜたものを餅に絡めた、ずんだ餅なども人気があります。
ビタミンB1を多く含んでいるため、新陳代謝を活発にして夏バテを防ぎ、アルコールの分解を促進して悪酔いを軽減し、肝臓を守る働きもします。枝豆に含まれるアミノ酸の一種であるメオチニンもアルコールから肝臓や腎臓を守る働きがあり、酒のつまみに最適です。
植物性タンパク質や脂質、ビタミンE、食物繊維、カルシウム、鉄分に富むことに加え、ビタミンB1・B2は野菜の中では特に多く、大豆にはないカロテン、ビタミンC、カリウムも豊富に含まれています。
サポニンやレシチン、イソフラボンなどの大豆特有の成分を持っています。サポニンは血液中のコレステロール値を下げ、レシチンは細胞の活性化に役立ち、内臓や神経を若々しく保つのに必要な成分といわれています。イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをすることが知られていています。
育て方
連作を嫌います。前作にマメ科の植物を栽培していた場合は、2~3年ほど間隔をあけましょう。
苗の植え付け適期は5月頃です。移植を嫌うので、幼苗のうちに根鉢を崩さずに植え付けます。
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
苦土石灰を1㎡当たり100~150g散布し、よく耕して土に混ぜ込んでおきます。さらに、種まき・苗の植え付けの1~2週間前に、畝幅の中央に深さ15~20㎝の溝を掘り、1㎡当たり堆肥2kg、化成肥料50gを均一にまき、埋め戻して平らにならしておきましょう。土づくりは植え付け直前ではなく、数週間前に行うことで、分解が進んで土が熟成します。
プランター栽培の場合は、市販の野菜用培養土を使うと便利です。製品の用途に「枝豆」の項目が入っているか、確認しておきましょう。
水やり
地植えの場合は、天候に任せても育ちます。雨が降らずに乾燥が続くようなら、適切に水やりをして補いましょう。
プランター栽培の場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えます。特に梅雨明け後の高温期は乾燥しやすいので、朝夕2回の水やりを忘れずに行いましょう。
施肥
追肥は、花芽がついた頃に1度だけ行います。
マメ科の植物には、根に根粒菌が寄生するため、肥料過多に注意が必要です。根粒菌は窒素を固定する働きがあり、茎や葉を大きく育てる養分となる窒素を根に供給してくれるため、肥料をまめに与えなくても元気に育ちます。施肥量が多すぎると、かえって茎葉ばかりが茂って実がつかない「つるボケ」の状態になってしまうので注意しましょう。
マメ科の植物を栽培した土は、余剰の窒素分が含まれて肥沃な土になりますが、大豆の場合は、タンパク質の合成に、生成した窒素のほとんどを消費してしまうため、あまり緑肥としての効果は期待できません。
地植えの場合は、化成肥料を1㎡当たり約20gを目安に周囲にばらまき、軽く耕して土に混ぜ込み、株元にしっかり土寄せしておきます。
プランター栽培の場合は、約10g(ひとつかみ)を目安に、株の周囲にばらまいて土になじませます。
花言葉
「必ず来る幸せ」「可能性は無限大」「親睦」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.