木通 あけび 角字で野菜や果物の名前、漢字表記
木通
あけび
英語: Chocolate vine チョコレートワイン
Unicode: [木_0x6728][通_0x901A]
アケビ科の蔓性落葉低木または、アケビ属に属する植物の総称。北海道を除く、本州・四国・九州に分布し、日本国以外では朝鮮半島、中国に分布します。
「ミツバアケビ」「アケビ」「ゴヨウアケビ」の3種類に分かれ、雌雄同株、雌雄異花。
平地から山地まで、日当たりのよい山野に自生します。河畔、道端、やぶ地、雑木林などで、樹木に巻き付いて生育しています。
茎は蔓性で、左巻きに樹木などに絡みついて生長します。古くなると木質化します。
葉は、短い柄を持つ楕円形の小葉が5枚集まってつきます。
花期は4~5月で、芽生えるとすぐに淡紫色の花を咲かます。
秋に楕円形の果実がつき、熟すと縦に割れて白くて甘い果肉と黒い種子を覗かせる様子から、「開あけ実び」の意味で名付けられたとされています。
食べ方
流通量が少なく、スーパーでもあまり見かけることもありませんが、果実は甘く、秋の味覚を代表します。
果肉は白いゼリー状、滑らかな舌触りで、酸味は少なくほんのりと上品な甘味があります。種が多いので食べにくい点には注意が必要です。生のまま食べたり、種を除いてムースやアイスクリームに使ったりすることも可能です。
果皮もゆでて食べることができます。なすに似た食感で、独特の風味と苦みがあります。
「ミツバアケビ」の新芽は「木の芽」と呼ばれており、お浸しや炒め物にすると、独特の風味や苦味を感じられます。アクが強いので、お湯に塩を入れて茹でた後、長めの時間、水にさらしましょう。
ただし、木の芽として食べられるのは「ミツバアケビ」のみなので注意が必要です。
育て方
ホームセンターやネットショップなどで苗を売っているので、購入して植えると手軽です。
苗を植える場合は、11~3月に、鉢植えか地植えにして育てていきます。
品質に優れたミツバアケビ由来の品種を選ぶと良いでしょう。
挿し木でも繁殖することができます。
種から栽培する場合は、実の中にある種を採取して、湿らせたティッシュペーパーに包んで冷蔵庫で保管します。種まきの適期は、9~10月頃。育苗ポットなどに、有機質を含まない土を入れ、しっかりと土を種にかぶせて植え付けます。その後は、土が乾燥しないように水やりをしながら日陰で管理していると、翌年の春頃発芽します。
蔓性なので、棚を作り、アーチ状に仕立てます。支柱や柵などに絡みつき、木質化するので、植える場所に注意します。
自家不和合性があり、他の個体(他品種が良)との混植などが必要で、安定した結実のためには、人工授粉を行う必要があります。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所を好みます。半日陰でも育ちます。
用土
鉢植えは、赤玉土小粒7~8:腐葉土2~3の割合で混ぜた、水はけと水もちのよい土を使います。土は、市販の果樹用培養土を使ってもかまいません。鉢のサイズは、7~8号くらいが適当です。
地植えは、腐葉土や堆肥を混ぜて水はけをよくしてから、苗を植えます。
水やり
アケビは根の張りが浅ので、乾燥に弱い植物です。鉢植えは、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。地植えは、根付くまでは土が乾いたら水を与えるようにします。根付いてからは、降雨のみでかまいませんが、日照りが続くなど土が乾いたときは水を与えます。
施肥
鉢植えは2月、5月、10月の計3回、地植えは2月と10月の2回、有機肥料か速効性化成肥料を与えます。ブドウ用の配合肥料が相性が良いです。
花言葉
「才能」「唯一の恋」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.