山茶花 サザンカ 角字で花と植物の名前、漢字表記
山茶花
サザンカ
英語:Sasanqua サザンカ
Unicode: [山_0x5C71][茶_0x8336][花_0x82B1]
ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹です。日本では山口県、四国南部から九州中南部、南西諸島(屋久島から西表島)等に、日本国外では台湾、中国、インドネシアなどに分布します。
花名の山茶花(サザンカ)は、中国語でツバキ類を指す「山茶(さんさ)」に由来し、山茶花の本来の読みである「サンサカ」がなまったものといわれます。
晩秋~初冬にかけて、5枚の花弁の花を咲かせます(最盛期は12月)。野生種の花の色は部分的に淡い桃色を交えた白色で、園芸品種の花の色は、赤、白、ピンクなど様々です。
冬に咲くことから冬の季語にされるなど、寒さに強いイメージがありますが、元々は暖かい地域の樹木で、四国・九州が原種の北限である事などから、特に寒さに強いわけではありません。園芸種は、品種改良耐寒性を高めていて、真冬でも花を咲かせる品種が多いです。
サザンカは江戸時代に長崎・出島のオランダ商館からヨーロッパに伝わり、和名がそのまま学名(Camellia sasanqua)になりました。英語でも「sasanqua」と呼ばれます。
常緑性で日陰でも育ち、庭木や生け垣として植えられてます。童謡「たき火」では、サザンカの咲いた生け垣の道と、暖かなたき火の対比が情緒豊かに歌われています。
鉢植え、庭植えともに日当たりのよい場所から日陰まで栽培できます。一般的なイメージより寒さに弱いので(椿より耐寒性が低いとされています)、寒い地方(-5℃以下)では防寒し、寒風が当たらないようにします。
ツバキ科の葉を食べるチャドクガという蛾の幼虫の食害を受けます。チャドクガは卵塊、幼虫、繭、成虫にも毒針毛があり、触れると皮膚炎を発生させます。また、直接触れなくても、木の下を通ったり風下にいるだけでも毒針毛に触れ、被害にあうことがあります。
幼虫は、若齢のうちは一箇所に固まっていることが多く、毛虫の大群を見つけたらむやみに触らず、近づかず、場合によっては、保健所や自治体、駆除業者に相談しましょう。
ツバキ、チャノキでも同様の被害があるので、注意してください。幼虫の活動期(4月から10月)には、なるべく生け垣に入ったり手を突っ込んだりしないようにしましょう。
花言葉は「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」です。赤いサザンカは「謙譲」「あなたがもっとも美しい」、白いサザンカは「愛嬌」「あなたは私の愛を退ける」、ピンクのサザンカは「永遠の愛」という意味もあります。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.