京菜 きょうな 角字で野菜や果物の名前、漢字表記
京菜
きょうな
英語: Variety of wild musta バラエティオブワイルドマスタ
Unicode: [京_0x4EAC][菜_0x83DC]
アブラナ科アブラナ属の一年草または越年草。カブと同種の野菜で、京都地方で古くから栽培され、各地に広まりました。
とげとげとした葉をしていることから別名「ヒイラギ菜」と呼ばれていますが、他にも「糸菜(いとな)」「千筋菜(せんすじな)」「千本菜(せんぼんな)」という呼び名もあります。
越冬して栽培する一年生植物で、葉柄は白色で細長く、根ぎわから多数生え、株張りが良く、葉は濃緑色のギザギザで、細く裂けて深く羽状に分かれます。
春、黄色の総状花序を開花させます。
晩夏に種をまき、冬から初春にかけて収穫します。
食べ方
食材としての旬は晩秋から冬の11月~3月で、葉が淡い緑色で張りがあるものが市場価値のある良品とされています。
独特の芳香と繊維分をもち、ビタミンA、ビタミンC、カルシウムが多く含まれており、コマツナやチンゲンサイ等と並び、カルシウム摂取に効果的な野菜の代表とされています。
歯触りの良いシャキシャキした食感が良く、味に癖がないため、様々な料理に幅広く使われます。
煮食が多く、はりはり鍋や水炊きといった鍋物、煮物、サラダ、和え物、漬物に使われます。
育て方
「水と土があれば育つ」と言われるほど栽培は容易で、小型のプランターや植木鉢などの狭いスペースでも丈夫に育ちます。
冷涼な気候を好み土壌が乾燥すると生育が悪くなります。
肥料を与えすぎると葉が固くなりサラダには不向きになります。
大きく育て過ぎると茎葉が固くなるので、プランター栽培の時は20㎝程度になったら収穫しましょう。
日当たり・置き場所
日当たりの良い、やや湿り気のある場所を好みます。
用土
丈夫な性質で、土質も特に選びませんが、植えつける前に腐葉土や堆肥など 有機質や緩効性の化成肥料を混ぜ込み、保肥性と保水力を高めてやるとよいでしょう。
6.0~6.5pHの弱酸性の土を好みます。
地植えの場合は、約2週間前に、石灰を150g/m²入れてよく耕します。植え付けの1週間前までに、腐葉土、堆肥を2kg/m²・化成肥料を(15:15:15)100g/m²を畑に施して、よく耕します。
プランター栽培の場合は、市販の野菜用培養土を利用するか、赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1、それに石灰を用土10ℓ当たり10~20gと化学肥料を用土10ℓ当たり10~20gを混ぜ合わせた物を用意しましょう。
水やり
種を蒔いたあと発芽するまでの間は、用土が乾かないようにたっぷりと水やりをしましょう。
その後は土の表面が乾かないように多めに与えます。キョウナは寒さに強いので冬の間も十分に与えてやりましょう。用土が乾きすぎると生育が悪くなります。
施肥
小株(20~30㎝)で収穫する時は追肥をする必要はありません。肥料が多すぎると茎葉が固くなってしまうので注意しましょう。
株周辺に肥料を均一にまいて、表面の用土と軽く混ぜ合わせて株元に寄せてやります。
化成肥料を1株当たり10~20g施します。
2回目の追肥は草丈が20cmを超えた頃に施します。収穫するまでに2~3回、株の勢いや葉の色を見ながら適宜与えます。外葉を摘み取って長期収穫するときは2~3週間おきに化成肥料を10~20g施しましょう。
プランター栽培の場合は、水やりを兼ねて液肥を週に1回与えてもかまいません。
花言葉
「虚空」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.